放棄された庭

備忘録やプレイレポ

【Slay the Spire】アイアンクラッド評価 スキル編

S

バトルトランス

 0コストで3(4)ドローできるが追加でカードが引けなくなるスキル。純粋に手札を2(3)枚増やせることが強力無比であることは言うまでもない。ドローはデッキを掘り進めることと同義なので、次のターン以降もキーカードを引きやすくなる。0コストのメリットを殺してしまうスネッコアイや、ドロー効果が封じられてしまう闇の抱擁との相性は悪い。追加でカードが引けなくなるのはデバフなので、自分のアーティファクトを剥がしてしまう点は注意が必要。平均到達階層数はすべての階層で平均よりもかなり高い。見かけたらぜひともピックしたいが、同時に引くと意味がないので採用枚数には気をつけたい。

やせ我慢

 高いブロック値の代償に負傷を2枚手札に加えるカード。デッキが1周せずに倒せることが多い雑魚戦では非常に有用。長期戦になると負傷が山札に混じるデメリットは馬鹿にならないが、進化や炎の吐息などの状態異常シナジー、手札の負傷の廃棄手段を併用すれば問題ない。鬼火やセカンドウィンドとは特に相性が良い。平均到達階層数はすべての階層で相当高い。

衝撃波

 敵全体に弱体化と脱力を同時に与える使い切りのスキル。コストは重いものの、弱体化によって決着を早めやすい上に発動隙を脱力で補えるので、結果的に被弾を抑えられるケースが多い。アップグレードでデバフを2ターン延長することができ、より長期戦に強くなる。廃棄付きなので闇の抱擁などによる廃棄シナジーが見込める。スネッコや堕落と非常に相性が良いのも優秀。平均到達階層数はすべての階層でかなり高い。

供物

 HPを失う代わりにエナジーとドローを得る使い切りのスキル。エナジーとドローを同時に供給するということは選択肢が格段に増えることを意味し、非常に強力。しかし、HPを失うデメリットは軽くなく、スターターレリックを交換した場合や、複数持っている場合は道中発動するかどうか考える必要がある。カードパワーがあまりにも高いのでこれを使ったほうがダメージが抑えられるケースのほうが遥かに多いが。平均到達階層数はすべての階層で相当高く、アイアンクラッドのカードで一番成績が良い。

 

A

武装解除

 相手の筋力を奪うことができる使い切りのスキル。多段攻撃をしてくる敵は多く、それらに対する攻略難易度がかなり下がる。デバフを解除する敵を除けば効果が永続するのも強い。単発攻撃が中心の敵に対しては確かに腐り気味になるが終盤の強敵にはだいたい刺さる。平均到達階層数は防御以下のカードになってしまう1層最序盤のみ低く、1層の後半ではかなり高く、その他の階層で平均より少し高い。ヘキサゴーストとガーディアンには非常に良く刺さるからだろう。 

セカンドウィンド

 アタックカード以外を全部廃棄し、その数に応じたブロックを得るスキル。そのまま使っても状態異常や呪いの対策にはなるが、真価を発揮するのはやせ我慢や無痛、ジャガーノートと併用した時で、爆発的にブロックやダメージを稼ぐことができる。廃棄枚数を増やすため、ドローソースも積極的に活用したい。塹壕との相性は悪め。平均到達階層数は1層の序盤を除いて高い。ただ、デッキを選ぶので強さの割にピック数は少なめ。

不動

 30(40)という驚異的なブロック値を誇る使い切りのスキル。これを使えば大抵の攻撃を防げるので、残ったエナジーを攻撃やスケーリングに費やすことができる。バリケードがあると高いブロック値を無駄にしないので相性が良い。廃棄される点を闇の抱擁などで逆に利用するのもいいだろう。平均到達階層数はすべての階層で高い。

 

B

受け流し

 ブロックと同時にドローができるスキル。単純に防御よりブロック値が高い上に次の手の選択肢が増えるので扱いやすい。堕落デッキならばノーコストでドローとブロックを作れるのでとても強い。アイアンクラッドには強力な2コスト以上のカードが多く、このカード単体の数値自体はそれほど高くない点には注意。平均到達階層数は気持ち高めだが、1層の序盤ではちょっとだけ低い。最序盤はアタックを優先して取るべし。

灼熱の契約

 廃棄と引き換えにドローをするスキル。ドローによって山札のリシャッフルが早くなるので、デッキの最適化もより早まる。もちろんキーカードを引きに行くのにも役立つ。ストライク防御に加え、生成した状態異常も廃棄するカードとして利用するといいだろう。3エナジーしかないと1コストが重くのしかかって打ちづらいこと、デッキが最適化されてると廃棄するカードが無くなるのがネック。平均到達階層数は1層で低く、2層以降で高い。1層の終盤で平均的なのは、状態異常を利用するボスが2体存在するからだろうか。

弱点発見

 攻撃を予定している敵に対して使うと筋力を得るスキル。発火と比較すると、確実性に欠ける代わりに得られる筋力が多く、目覚めし者の好奇心にも引っかからないという点で異なる。しかし、ひたすら攻撃し続ける敵もいるので、そういった敵には非常に有効。ルーニックドームを持っている場合は相手が攻撃を予定しているかどうか判別するカードにもなる(していなかった場合は無駄打ちになるが…)。平均到達階層数は1層で高めで、2層以降は平均的。

リミットブレイク

 現在の筋力値を2倍にする使い切りのスキル。一気に筋力を増やせればフィニッシャーになれる。アップグレードすると繰り返し使用できるようになるので発火レベルの筋力ソースだけでも途方も無い筋力を得られるようになる。さらにヘッドバッドで繰り返し使えるようにすればスケーリングの速度はぐっと上がる。バジュラやケトルベルがあれば初手で引いても使用できるので非常に相性が良い。筋力増加手段がないと意味をなさないカードなので、筋力系のカードが無い状態でピック候補に出てきても見逃さざるを得ないのは短所。筋力マイナスの状態で使うとさらに弱くなってしまう点は注意。平均到達階層数は並だが、1層、2層の終盤で高い。それだけ長期戦向けのカードといえる。

発掘

 廃棄したカードを手札に帰還させる使い切りのスキル。武装解除や供物、幻姿などの強力なカードを再利用できるのはもちろん、捕食を回収して最大HPを更に増やすこともできる。無痛や闇の抱擁とのシナジーも活かしやすく、応用の幅が広い。アップグレードするとコストが0になるので、更にコンボの幅が広がる。平均到達階層数は1層の序盤で低く、2層以降で高い。廃棄カードが揃わないと意味を成さないためだろうか。ちなみに発掘で発掘を回収することはできない。

 

C

武装

 ブロックと同時にカードの一時的なアップグレードができるスキル。単純に攻撃力やブロック値を高めたりできる他、デッキのアップグレードが追いついていなくても誤魔化す手段にもなる。アップグレードすればアップグレード対象が手札全てになる。バトルトランスやルーニックピラミッドなど、手札を多くする手段が存在するなら優先してアップグレードしておきたい。平均到達階層数は普通。

不屈の闘志

 ブロックと同時に廃棄ができるスキル。不要なカードを廃棄することによって2巡目以降のデッキを強くすることができる。ブロックを生成するのでデッキを最適化する途中での事故を防ぐこともできる。アップグレードしないと対象がランダムで使いづらいが、道中のようなすぐに終わる戦闘ならばキーカードが廃棄されても影響は少なめ。平均到達階層数は1層で低く、2層以降で少し高い。

 

二刀流

 アタックカードやパワーカードを複製するスキル。パワーの複製は非常に強力で、シナジーによる自己強化をより強固なものにする。ブロックをある程度積んだ状態で0コストのボディスラムを複製することで瞬間火力を得ることができる。ミイラの手やスネッコアイによってコストが下がったカードに対して使う動きも強力。短所は使いたいカードと同時に引かないと効果を発揮しない点。バトルトランスや供物などの大量ドローやルーニックピラミッド、雄叫びやヘッドバッドなどのデッキトップ戻しを活用していきたい。平均到達階層数は1層ではかなり低いが、2層の後半からは高め。序盤は複製したいカードが揃っていないからだろう。

塹壕

 現在のブロック値を2倍にするスキル。防御に専念するターンならそれなりの数値を期待できる。やはり最も輝くのはバリケード軸のデッキで、ブロックを指数関数的に増やせる他に手札に引いてくるタイミングを選ばずに済む。やはり高ブロックのカードと併用したいが、コストがネックになる他、バリケードがない場合はブロックカードと同時に引かなければならない。スネッコアイでもなければアップグレードは済ませておきたい。非常ボタンとはブロック不可のデバフの影響を受けないので非常に相性が良い。平均到達階層数は1層でかなり低く、2層以降で高め。流石に初期防御では性能をフルに発揮できない。

炎の障壁

 ブロックと同時にトゲと同様のバフを自身に付与するスキル。多段攻撃を使ってくる敵に非常に有効で、攻撃と防御を同時にこなすカードになりうる。発動するためのコストが高いのとブロック値自体はそこまで高くないのがネック。平均到達階層数は2層の序盤までで平均より少しだけ高く、それ以降は平均的。1層では反射ダメージでもかなりHPが削れるからだろうか。

威嚇

 敵全体に脱力を与える使い切りのスキル。集団戦では中々の働きをしてくれる。効果の短さがネックで特に未アップグレード状態だとその場しのぎにしかならない(脱力の延長にも使えるが)。無痛や闇の抱擁とは相性が良く、0コストでトリガーする点に活路を見出したい。平均到達階層数は1層でかなり低く、2層以降で平均的。1層は単発の敵がほとんどで、ダメージも低いのでボスグレムリン以外にも有効に働きにくい。

激昂

 エナジー2を供給する使い切りのスキル。1コストなので実質エナジー1をもたらす(アップグレードすればコストが0になる)。アイアンクラッドは有用なカードに高コストが多いので、そのようなカードが複数手札に来た場合のケアになる。増やしたエナジーを最大限活用するためにもドローソースとの併用が望ましい。廃棄されるので繰り返し使えないものの、アイアンクラッドならば無痛や闇の抱擁とのシナジーを作ることができる。特に闇の抱擁の発動後なら軽めのアドレナリンのように使える。平均到達階層数は並。

ダブルタップ

 次に使用するアタックを2回使用するスキル。アップグレードすると2枚のアタックを2回使用できるようになる。コストパフォーマンスの面でも、高コストのアタックに対して使用するのが望ましい。ランページは威力を2回分増やせるので相性が良い。手裏剣やクナイのトリガーにするのもいいだろう。本命のアタックと一緒に引かないと意味がないのでドローやルーニックピラミッドを積極的に活用していきたい。平均到達階層数は2層以降で平均よりも少し低い。

 

D

フレックス

 Speedrunの主力。一時的に筋力を得られるスキル。筋力の増強手段というよりは他のアタックと併用しなければならない0コストのアタックに近い。低コストアタックや多段攻撃と併用したい。アーティファクトやオレンジ色の丸薬と併用すると永続的な筋力が得られる。ルーニックピラミッドとも相性がいい。平均到達階層数は低め。

荒廃

 山札の1番上のカードをプレイするスキル。ヘッドバットや雄叫びなどでデッキトップを操作できればコスト踏み倒しなど様々なコンボに繋がる。そういう手段がなければ博打に等しいカードになる上に、鬼火やセカンドウィンドなどの廃棄カードが発動すると戦闘に支障を及ぼす可能性がある。少なくともこのカードを廃棄カードとみなすのは少し無理がある。平均到達階層数は2層以降で高いが、コモンにしてはピック数が少なめ。

雄叫び

 ドローしてから手札を1枚手札に戻す使い切りのスキル。無痛や闇の抱擁、荒廃あたりとシナジーがある。高コストカードを同時に引いてきた時の対策としても有用。ただしドロー枚数は差し引きゼロで、このカードで手札を1つ使う分、下手なデッキに入れるとマイナスになりかねない。アップグレードしていればキャントリップのような性能になるのでどのデッキにも採用余地が生まれる。それでもスネッコアイやタイムイーターなど相性の悪い要素も多い。平均到達階層数は1層で大幅に低く、2層の途中からようやくプラスに転じる。

瀉血

 HPを失う代わりにエナジー1(2)を供給するスキル。激昂と比べてこちらは使い回せるのがポイント。HPを失うデメリットは決して軽くなく、自らの寿命を縮めてしまうリスクがある。破裂や自己形成粘土といった自傷シナジーを持っているか、エナジーレリックが引けなかった場合は選択肢に入る。平均到達階層数は1層で低く、2層以降は平均的だが、ピック数がかなり少ない。ベータ版で調整が入り、エナジー2(3)を供給するようになった。

ゴーストアーマー

 高めのブロックを得られるが、使用しないと廃棄されるスキル。エセリアルは不要な時に消えてくれるというメリットにもなればエナジーがない状態でドローすると廃棄されてしまうというデメリットにもなる。特に追加効果を持たないのもマイナスポイント。しかし、コストパフォーマンスはたしかに良いのでガーディアンが相手でどうしてもブロックが必要な場合は選択肢に入るかもしれない。平均到達階層数は少し低め。

非道の刃

 ランダムなアタックを加えるスキル。使用したターンに限って0コストで使用できる。序盤ならば大体ストライクより良いカードが出てくるのでアタックカード代わりに使用できる。レアカードも出現するので、脳天割りや焼身が出現するワンチャンに賭けることもできる。ただし、ボスグレムリンには弱くなる上に、クラッシュなどのハズレアタックが出てくる可能性もあるので計算がしづらい。平均到達階層数は平均よりも少し低め。

激怒

 アタックを発動するとブロックを得るスキル。1回あたりの量はささやかだが序盤を凌ぐには十分なブロックを得られる。ポンメルストライクやドロップキック、怒りなどといったドローや0コストのアタックを活用したい。ジャガーノートとは相性が良く、アタックを使用するたびに追加のダメージを与えることができる。しかし、ブロックのスケーリングとしてはそこまで強くなく、効果もそのターン限りなので、アタックの比率が高い場合のブロック補助として割り切った方がいいかもしれない。平均到達階層数は平均よりも低め。

見張り

 廃棄されるとエナジーを得るスキル。そのまま使えばブロックを得ることができる。廃棄手段がなければ防御と変わりない。効果を活用するために焦熱の契約やセカンドウィンドなどの廃棄カードが必要になるので、ピックできる状況がかなり限られる。堕落とは非常に相性が良く、プレイするだけでエナジーを得ることができる。平均到達階層数は1層で相当低く、2層以降で高め。ただし、ピック総数は少ない。