放棄された庭

備忘録やプレイレポ

【Slay the Spire】ディフェクト評価 アタック編

A

コアサージ

 アーティファクトを得る使い切りのスキル。相手のデバフを防いだり、認知偏向などとコンボするなど使用法も豊富。特にデバフも与えない刺創の本が微不利なくらいで、ほとんどの敵に対して有利が取れる。攻めにも守りにも使えるアーティファクトの汎用性が現れているといえよう。

 

B

ボールライトニング

 ライトニングを生成するアタック。ライトニングは毎ターン自動でダメージを与えてくれるだけでなく、デュアルキャストや押し出しで解放することで更にダメージを伸ばすことができる。故に序盤では額面以上の優秀な火力を出してくれる。アタックなのでボスグレムリンの筋力を上げずに済むのも非常に大きい。後半でも集中力を上げられればメイン火力として使っていけるし、オーブ押し出しという仕事があるのも偉い。平均到達階層数は1層で高く、2層以降は並。

寒波

 フロストを生成するアタック。フロストは常にブロックを供給し続けるのでたとえ初期値でもダメージ軽減に一役買い、攻防一体のカードとして使っていける。オーブを解放できればさらなるアドバンテージを得られる。集中力などオーブのスケーリング手段を得られれば終盤でも活躍が見込める。ボスグレムリンに対しては筋力を上昇させることなくブロックを得られるので相性が良い。ラガヴーリンに対してはザップが存在する状態で寒波を打つと起こしてしまう点には注意。また、ダメージがかなり低いので、火力不足の場合は他のカードを優先したほうがいいこともある。平均到達階層数は1層で平均よりも高いが、2層以降では平均よりも少しだけ高い程度。

コンパイル・ドライバ

 生成しているオーブの種類だけドローができるアタック。複数のオーブを軸にしたデッキならドローソースとしても活躍が見込める。序盤は中途半端な打点によってそこまで有利がつかないものの、オーブ生成手段が充実してくる後半では有利を取れる敵は多くなる。やはり大量ドローは正義。それでもオートマトン、コレクター、矛と盾、心臓には不利が付いてしまっているが。

リザード

 生成したフロストの数だけダメージが増えるアタック。全体攻撃ながら遂行速度はかなり遅めという特徴がある。そのため、全体攻撃に一番必要な速攻性はない。しかし、フロストは被弾を抑えつつ展開できるので、ひたすらフロスト生成に専念していればフィニッシャーにも使える。この点を反映してか、後半の敵には殆ど有利がついている。ただし、フロスト軸が完成してから補完として入れるべきカードであり、デッキが中途半端な状態で入れても大した活躍は見込めない点には注意。

切断

 敵を倒すとエナジー3を得られる3コストアタック。特にミニオンを召喚するような敵相手に活躍する。実際にスレイバーズやレプトマンサーといった速攻してくる相手に強く、ディフェクトの弱点である立ち上がりの弱さを補ってくれる。チャンプやネメシスには小回りがきかないこともあって流石に不利。

オールフォーワン

 0コストのカードを捨て札から手札に加えるアタック。回収するカードによっては強力なコンボを組むことができる。流石に手数をメタってくるタイムイーターは不利だが、それ以外の相手ならば活躍が期待できるようだ。初期デッキに入っているザップやデュアルキャストをアップグレードすれば回収するカードを作れるのも偉い。

 

C

 

集中砲火

 生成しているオーブの数だけ攻撃するアタック。初期スロットだけでも1エナ12点は出せるので、オーブ生成手段を多めに持っているならばピックする価値はある。オーブスロット生成手段の少なさがネックだが、逆にその問題を解決しており、火力を出せない構成になっているならば、このカードがそれを解決してくれる場合がある。インサーターがあればいつか最大火力を出せるようになるが、時間がかかりすぎる。貴重な多段攻撃なので再構成(ベータ版)と噛み合う要素があるが、プラズマ以外のオーブが使い物にならない状態になるのをどう見るか。平均到達階層数は並。

 

目潰し

 相手が攻撃を予定していれば脱力を与えるアタック。ディフェクトは脱力を与える手段が少なく、擬似的なブロックカードとして使いやすい。ラガヴーリンとボスグレムリンの他にも、多段攻撃をしかけてくる刺創の本に有利を取れるのは大きい。逆にアーティファクトを持ってる相手は大の苦手。

ブルズアイ

 オーブによる攻撃力が増大するデバフを対象に与えるアタック。単純にライトニングを解放するだけでもそれなりの火力が出る。デュアルキャストの発動機会も多い1層のボス戦ではかなりの活躍が見込める。無敵のせいか、途中でアーティファクトを貼ってくる影響か、心臓を大の苦手にしている。

自暴自棄

 ダークを生成する全体攻撃のアタック。ダークを素早く解放できれば速攻としても優秀なカードとなる。実際にスレイバーズやグレムリンリーダー、レプトマンサーといった集団で襲い掛かってくる厄介な敵が得意。一応単体戦でもダーク生成の役割を持たせられるものの、流石に2コストでは効率が悪いか。このカードも心臓が大の苦手。

FTL

 プレイしたカード数が3(4)枚以下ならドローができる0コストアタック。ドローで途中で引き込まなければキャントリップのように使える。1層ではその点が優秀で多くの敵に有利が付く(ボスはちょっと不利)。しかしドローで回している途中で引いては意味がないこと、そもそも数値自体が低いこともあってか、後半では並のアタックレベルの成績となっている。

ハイパービーム

 集中力を代償に高い攻撃力を誇る全体攻撃のアタック。体力の低い敵相手ならその火力によって一瞬で葬ることができる。しかし、ボス戦(スライムボスを除く)ではとても気軽に打てたものではない。しかし、スレイバーズ、グレムリンリーダー、レプトマンサーに有利なのはディフェクトにとっても貴重。彼らに勝てる見込みがないなら、ボス戦で呪い同然になることを覚悟してでも取りに行くべきかもしれない。

メテオストライク

 プラズマ3を生成する5コストのアタック。通常のデッキでは打つことすらままならないが、エナジーレリックのみならず加速やスネッコアイなどを絡めれば不可能ではない。一旦通せればエナジーの暴力で戦いやすくなる。実際にサンプル数も少なめではあるものの、データとして信用できない量というわけではないため、採用できるようなデッキなら必ず貢献してくれるということなのかもしれない。あるいはバイアスなのかもしれない。

サンダーストライク

 ライトニングを生成した回数だけ攻撃するアタック。クリエイティブAIやストームのデッキならばフィニッシャーとして採用しやすい。速攻性がないように思われがちだが、ネメシスやジャイアントヘッドよりもむしろレプトマンサーの方が得意。電気力学との同時採用が理由かもしれないが。ライトニング軸はフロストが消えやすく、防御が疎かになりがちなのか、心臓が大の苦手。

 

D

ビームセル

 対象に弱体化を与える0コストのアタック。切断や効率化とは与ダメージを増やす意味でも発動を阻害しない意味でも相性が良い。他には爪やAFOを中心としたデッキが作れた場合に採用すると良い火力増強要員になれる。しかし、弱体化はディフェクトの基本となるオーブとは全く関係のない要素なので、ピックする機会があまりない。とにかくHPを最大限減らしたいスライムボスとの相性は良い。スレイバーズに微有利な他のボスやエリートには概ね不利。平均到達階層数は2層で平均よりも低い。ベータ版においては再構成の強化が追い風。自身のダメージを高められるだけでなく、他のアタックのダメージを劇的に伸ばすことができる。

 使用するたびに爪を強化するアタック。0コストなのでオールフォーワンと相性が良く、リバウンドやホログラムで再利用すると火力を伸ばしやすい。しかし、初期値がかなり貧弱で、スケーリングに時間がかかるので苦手な相手が多い。性質上複数積みが推奨されるのも問題で、他の良いカードを無視してこのカードをピックするとかえってデッキを弱くしてしまうおそれがある。少し使い込めばミニオンを倒せるようになるグレムリンリーダーやレプトマンサー、長期戦になりがちなジャイアントヘッドや目覚めし者が得意。意外と終点では微不利に収まっている。平均到達階層数は2層まで平均よりも低い。

効率化

 使用するたびにコストが下がっていくアタック。ホログラムやリバウンドで再利用できれば高性能な0コストアタックを入手できる。序盤はデッキの回転も早いのでそれなりに役に立つが、デッキ枚数が増えていくと少々効率の悪い2コストのアタックという程度の活躍しかできないことも。ボスグレムリン以外は不利がついてしまっている。

ビーム一掃

 ドローの追加効果を持つ全体攻撃のアタック。序盤の雑魚軍団に使える他、ドローによって終盤でもそこそこの活躍が見込める。しかし、元の威力が低すぎるのか、ドローソースとしても枚数が少なすぎるのか、セントリー、ボスグレムリン、スレイバーズ、グレムリンリーダー以外のボスエリートには不利。1層の雑魚集団を考えるとAoE不在なら取らなければならないのだが…。

溶鉱炉

 相手のブロックを解除してからダメージを与えられるアタック。スフィアガーデンやヤドカリパラサイトなどといった敵への強烈なメタになる。2層以降のボスやエリート相手でも、グレムリンリーダーやタイムイーターに有利になれるが、それ以外は不利がついてしまっている。ブロック剥がしだけでは決め手にならないということだろうか。

狂奔

 対象がランダムな2回攻撃のアタック。1コスト14ダメージはかなり破格だが、敵が2体以上いるとダメージが分散しやすくなる。その打点の高さは本物で、1層のボスには有利に戦える。しかし、追加効果もないので、火力のスケーリングがより重要となる後半戦では他のアタックと大差無くなる上、ダメージが分散する点はオートマトンやレプトマンサーなどとの戦いで致命的になりガチ。

 

E

リバウンド

 次に使うカードを山札の一番上に戻すアタック。爪や効率化などとのコンボはもちろん、強力なカードを繰り返し使用することもできる。しかし、対象を手札からしか選べず、デッキの回転も遅くなるので、数あるアタックの中でも勝率が相当低い部類に入ってしまっている。とにかくアタックを使用し続けたいボスグレムリンや、何でもいいからミニオンを処理したいグレムリンリーダーには有利を取れるようだ。

スクレイプ

 ドローした後0コスト以外のカードをすべて捨てるアタック。非常に癖が強いが、ドロー枚数自体は多いので0コスト中心のデッキが組めていれば強い。通常のデッキだとドローを活かしづらく、サンプル数が少ない上に多くの敵に不利という結果になっている。状態異常を流しやすいヘキサゴーストや刺創の本には微有利か。